幻想は一夜だけ

小説目次

 月花散るとき  【ファンタジー―2003.8.8〜】(36頁,連載中 400字詰442枚)

 すべてを成し遂げたそのとき、月の光でできた花びらに導かれる。

 灼かれた者【現代―2015.12.27】(2頁,完結 400字詰54枚)

 業火だ。夕暮れのどしゃ降りの中に佇み、目蓋の内の闇を覗き見て逸香は思った。

 凪《なぎ》の花  【月花散るとき・番外編―2010.4.2】(7頁,完結 400字詰62枚)

 ずいぶんと昔のはなしになるが、この町に忌み手使いが来たことがあったよ。ひとつとんでとなりの家に、そりゃ可哀想な姉《あね》さまが住んでたことがあってね……。
よもぎの森さんに捧げました。(掲載 2005年)
・ネタバレなし。独立短編として読めます。

 そらみみ【ホラー―2006.8.5】(1頁,完結 400字詰34枚)

 そらみみに返事をくれてやってはいけないよ……。
・競作企画『夏祭り』参加作品

 回送列車はどこへ行く  【幻想短編―2005.3.1】(1頁,完結 400字詰20枚)

 回送列車の闇に飲まれたとき、祖母はこの世の人ではなくなったような気がする。
・競作企画『線路の向こうに咲く花は』参加作品

 死者の石  【月花散るとき・番外編―2004.6.23】(1頁,完結 400字詰27枚)

 子供だったころ、死んだ兄を探して村の霊山に登ったことがある。
・ネタバレなし。独立短編として読めます。
・番外編競作『禁じられた言葉』参加作品

 迷宮病棟  【現代ファンタジー―2002.2.6〜2003.1.19】(13頁,完結 400字詰208枚)

 自殺の計画を練っていると、魔女猫がやってきて言った。
「あのひとを助けて下さい。いま現在、この町で死をも覚悟できるのは、あなただけなんです!」
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 待宵草ゆれて  【迷宮病棟・番外編―2003.8.18】(1頁,完結 400字詰12枚)

 夕暮れ時、潜司は不思議な子供に出会った。月の水をすくっていかなければ、家へ帰れないというのだが。
・ネタバレなし。独立短編として読めます。
・番外編競作『その花の名は』参加作品

 ハロウィン・デビューはかぼちゃの中で  【ユーモア―2003.10.28】(9頁,完結 400字詰109枚)

 成人式のハロウィンに、人形オタクがやって来た。変わり者の魔法一家に生まれたわたしの苦悩は深い!(シェアワールド作品。よもぎの森さんハロウィンは魔法の夜 の設定を使っています)
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 もいちどチャンスを  【ショート・ショート―2002.8.18】(1頁,完結 400字詰10枚)

 決して授かることのない体だと思っていたのに、わたしの中には赤ちゃんが宿っていた。
 子供の処遇をめぐって男達は大騒ぎ。父親でもないくせに、どうして?

 覗く目  【ホラー―2002.7.18】(1頁,完結 400字詰9枚)

 衝立《ついたて》の向こうにうごめくものは。

 月の虹  【現代小説―2002.7.11】(1頁,完結 400字詰11枚)

 月の虹を見るまでは、わたしは死ぬことができません。

 夜を飛ぶ  【現代ファンタジー―2002.7.13】(1頁,完結 400字詰10枚)

 僕たちはお父さんに捨てられた。そのときから彩はおかしくなってしまった。

 叩く音  【怪談―2001.8.21】(1頁,完結 400字詰12枚)

 人は面白半分に、わたしの家を幽霊憑きだと言う。

 薬効  【お伽話ファンタジー―2001.7.24】(1頁,完結 400字詰28枚)

 婚礼を前にタルムは言った。
「君はほんとうは僕を好きなんかじゃないんだ。なぜなら僕は、君に恋の薬を飲ませたのだから」
 そんなはずない。わたしは自分の意志で好きになったんだから!

 まるばのほろし  【お伽話ファンタジー―2001.7.24】(2頁,完結 400字詰27枚)

 自らの体とひきかえに、幻の花を求める絵師の運命は。