◆ 月花散るとき
【ファンタジー―2003.8.8〜】(36頁,連載中 400字詰442枚)
すべてを成し遂げたそのとき、月の光でできた花びらに導かれる。
◆ 灼かれた者【現代―2015.12.27】(2頁,完結 400字詰54枚)
業火だ。夕暮れのどしゃ降りの中に佇み、目蓋の内の闇を覗き見て逸香は思った。
◆ 凪《なぎ》の花
【月花散るとき・番外編―2010.4.2】(7頁,完結 400字詰62枚)
ずいぶんと昔のはなしになるが、この町に忌み手使いが来たことがあったよ。ひとつとんでとなりの家に、そりゃ可哀想な姉《あね》さまが住んでたことがあってね……。
・
よもぎの森さんに捧げました。(掲載 2005年)
・ネタバレなし。独立短編として読めます。
◆ そらみみ【ホラー―2006.8.5】(1頁,完結 400字詰34枚)
そらみみに返事をくれてやってはいけないよ……。
◆ 回送列車はどこへ行く
【幻想短編―2005.3.1】(1頁,完結 400字詰20枚)
回送列車の闇に飲まれたとき、祖母はこの世の人ではなくなったような気がする。
◆ 死者の石
【月花散るとき・番外編―2004.6.23】(1頁,完結 400字詰27枚)
子供だったころ、死んだ兄を探して村の霊山に登ったことがある。
・ネタバレなし。独立短編として読めます。
・番外編競作『
禁じられた言葉』参加作品
◆ 迷宮病棟
【現代ファンタジー―2002.2.6〜2003.1.19】(13頁,完結 400字詰208枚)
自殺の計画を練っていると、魔女猫がやってきて言った。
「あのひとを助けて下さい。いま現在、この町で死をも覚悟できるのは、あなただけなんです!」
◆ 待宵草ゆれて
【迷宮病棟・番外編―2003.8.18】(1頁,完結 400字詰12枚)
夕暮れ時、潜司は不思議な子供に出会った。月の水をすくっていかなければ、家へ帰れないというのだが。
・ネタバレなし。独立短編として読めます。
・番外編競作『
その花の名は』参加作品
◆ ハロウィン・デビューはかぼちゃの中で
【ユーモア―2003.10.28】(9頁,完結 400字詰109枚)
成人式のハロウィンに、人形オタクがやって来た。変わり者の魔法一家に生まれたわたしの苦悩は深い!(シェアワールド作品。
よもぎの森さんの
ハロウィンは魔法の夜
の設定を使っています)
◆ もいちどチャンスを
【ショート・ショート―2002.8.18】(1頁,完結 400字詰10枚)
決して授かることのない体だと思っていたのに、わたしの中には赤ちゃんが宿っていた。
子供の処遇をめぐって男達は大騒ぎ。父親でもないくせに、どうして?
◆ 覗く目
【ホラー―2002.7.18】(1頁,完結 400字詰9枚)
衝立《ついたて》の向こうにうごめくものは。
◆ 月の虹
【現代小説―2002.7.11】(1頁,完結 400字詰11枚)
月の虹を見るまでは、わたしは死ぬことができません。
◆ 夜を飛ぶ
【現代ファンタジー―2002.7.13】(1頁,完結 400字詰10枚)
僕たちはお父さんに捨てられた。そのときから彩はおかしくなってしまった。
◆ 叩く音
【怪談―2001.8.21】(1頁,完結 400字詰12枚)
人は面白半分に、わたしの家を幽霊憑きだと言う。
◆ 薬効
【お伽話ファンタジー―2001.7.24】(1頁,完結 400字詰28枚)
婚礼を前にタルムは言った。
「君はほんとうは僕を好きなんかじゃないんだ。なぜなら僕は、君に恋の薬を飲ませたのだから」
そんなはずない。わたしは自分の意志で好きになったんだから!
◆ まるばのほろし
【お伽話ファンタジー―2001.7.24】(2頁,完結 400字詰27枚)
自らの体とひきかえに、幻の花を求める絵師の運命は。