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ファンタジーなオジン

怪しげな商談をもちかけるオジン

怪しげな商談をもちかけるオジン

 各種物語で定番のこのタイプ。たいてい小悪党で言ってることがしょーもない。

「うまい話がありますぜ、イッヒッヒ」
 とか、
「知ってソンはない情報があるんですがねえ、ダンナ」
 とか、そういう芸のないセリフが武器であります。その辺の繁華街が舞台なら、
「お兄さん、イイ娘がいるよ」
「いいクスリあるよ」
 ぐらいの役どころしかもらえません。
 主人公が旅なれない善良な人間だと、うまく騙《だま》してケチ臭いもうけにありつけるけれど、最強だとぶち倒されてボスの居所を白状させられたりするんですねえ、これが。仮にも場末の客商売なら人を選べよ、と言いたくなります。
 しかし、さり気なく必要とされているのが何を隠そう彼らです。彼らがいないと成立しなかったり、つまらなくなったりする物語は、ちまたにいくらでもあります。縁の下の力持ち。というわけで愛をこめて描いてみました。
 ただしわたしがこのタイプの男を好んでいるわけではないので、誤解しないように。

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