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オジンじゃない絵

学校祭の演劇部

演劇部員

 お絵かき難しいよ……。しくしくしく。
 てなこと言いつつ描いたら、自分でも思いがけないくらい少女漫画テイストな絵になっちゃった。
 あたしにもまだこんな絵描けたのね。  一応、演劇部の女子高生という設定で描きました。学校祭の出し物はO.ヘンリーの『賢者の贈り物』。
 高校生って、衣装の調達が大変。家にある服で使えそうなものにおリボンつけたり、ママにおねだりしてショールを借りてきたりしてさ。
「ブラウスが結婚式のお呼ばれ用でいかにも高価なのに、ベストはどうみても生協の3,800円ブランド。スカートなんかカーテンだべさ。ちょっと組合せが浮いてるんでないの」
 とか思っても、それで頑張らなきゃならないんだよなぁ。時代考証なんて無理でござる。

 時代考証で急に思い出したんだけれど、ある中学の学校祭を見に行ったら、『ベニスの商人』のシャイロックが冷蔵庫にお金を出し入れしてたんだよね。てっきり壊れた冷蔵庫を金庫に見立てたんだと思って、
「せめて黒い紙を貼るとか、ボール紙で金庫の鍵らしき物(ダイヤル式はNGだぞ!)をつけるかしないと」
 と言ったら、
「シャイロックがケチで用心深いことを印象づけるために、冷蔵庫にお金を隠しているという演出をしました」
 なんて、大まじめに説明されたくらいにして。気迫に押されて反論できなかった……。

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